仕事終わり、駅の近くを歩いていると漂ってくる焼き鳥の香り……。
お腹が空きますし、ちょっと一献、なんて足がそちらに向いてしまう……なんてこと、覚えがありませんか?
私は酒飲みかつ美味しいものに目がない人間ですので、ついふらふらと匂いにつられてしまうこともあります。
シロアリも実は同じで、彼らにとって水分を含んだ柔らかい木材の匂いというのは、我々にとっての焼き鳥の香りなのです。
ですので、お家の木材や、立ち枯れした木、丸太などの木材が雨に当たり、その匂いのする水が地中に染み込むと、シロアリにとって『ご馳走の匂い』となる訳です。
基本的には風や光、外敵を嫌うので地中に居るのが普通なのですが、その匂いがすると、ちょっと一献。となるんですね。
我々はお金を払ってお店に貢献できるんですが、シロアリはそうはいきません。
台風や地震などで割れた家の外壁の隙間から雨水がしみこんだり、お庭用の木材をお家の傍に置いたままにしていたり、枯れた木をそのまま置いておいたり。
心当たりがある方は要注意です。
“ご馳走の匂い”、させないように気を付けましょう。
食い逃げはご勘弁、ですからね。
シロアリ駆除エキスパート 高安 裕子